2023年度新入社員の背景

桜の季節になるとそろそろ新入社員研修時期になってまいります。
マスク着用などコロナ感染対策も少し緩和されつつある中で
リアル研修へのご依頼が続いております。

今年入社の方々は大学生時代をほぼオンライン授業など
なかなか限られた環境の中で大学生活を送られて来ておりました。

意外にも就職活動の中で
オンラインではなくリアル面接が実施される企業様を選ばれたり
人事担当者の印象で入社を決めたり
リアルで会う機会が制限されてきた彼らだからこその
就職活動への意識があったかもしれません。

2000年世代が入社するようになり
スマホが主力のコミュニケーションツールという時代において
どのようなことが起き
どのようなことが今後懸念されていくのかご紹介できればと思います。

何でも手軽に情報を得られるが本当の情報はどこにあるのか？

スマホ一つで何でも調べられ、どこへも行けて、お金払いも済まされる時代
当たり前のように情報が日々溢れていて
知らないことはすぐに調べればわかるけれど
知りたいこと１つ、入れると大量な情報が見れる反面
自分で選べるばかりではありません。

選ぶには「考えないと」です。
そんな中、日々の生活の中で便利ゆえに考えずとも
事が足りてしまってきているので
使わないでいる回路が今まであるかもしれません。

しかし、会社に入りビジネスの場では
答えはすぐに出てきません。
考えずして導きだせないことばかりです。

そのような中、人は本来は考え改善してきたからこそ
進化してきた動物だから
この「考える」を社会人になったら
一番重要だと考えます。

新入社員研修はビジネスマナーから始まることが多いですが
「なぜビジネスマナーを最初に学ぶのでしょうか」
先ずはそこから考えてもらいたいなと思います。

考えるクセをつけるように導く必要があり

実は考えないと生きていけない時代は
日々そうしてきたでしょう。
しかし究極なことがない限り今はそこまで考える場面が減って来ています。

そこで新入社員を迎える先輩、上長、管理職が身に着けていただきたいのが
人に考えるように導く力です。

導く力・・・こちら考えてみると
例えば先日世界一になったWBCの世界でも
プレイヤーとして優れている人が指導者として優れているとは限りません。
自分が出来ても、人ができるように導く力は別物です。

ただ企業においては
今後を考えても「人を育てる体制」を創ることが必須です。

その時大事なのが
「人を導き自分で考えて自分で答えが出るような導く力」です。

例えば
何でも「こうしろ」「ああしろ」と言う方が簡単かもしれません。
しかしそれではいつまでも言い続けなければなりません。

自分でこうしたらいいのかな
ああしたらいいのかな

と考えられるような声掛け、質問などをしていかなければなりません。

そして「期待している」と伝えること

またまたWBCの話になりますが
メキシコ戦で劇的な逆転劇の際
その日もバッターボックスに入るも三振が続いていた
村上選手の打順で変えることもできるのに
監督はあえて村上選手に託した！

ここには絶大なる期待というものがあり
その信頼にこたえる形で結果に繋がったのでしょう。

世代も村上選手は24歳、そうです。
新入社員世代をそう変わりません。

人はやはり期待されるとそれ以上の結果を出すのではないでしょうか。
期待されるということは
自分を信じている人がいることが大きな力になることでしょう。

あれもこれも細かく指示を出すよりも
目的、理由、概要は伝え考えさせ、期待していることを伝えるほうが
もしかして期待を超える仕事をしてくれるかもしれません。
こちらが指示を出したものは
その範疇を超える結果は出て来ないでしょう。

新入社員を迎えることは
先輩、上長、管理職にとっても
自分を磨く機会です。

企業としての姿勢を見せるこの時期を大切に！

新入社員が入ると会社内もちょっと新しい風や気持ちがフレッシュになりますよね。
そういう時こそ既存の社員さんも
改めて自社の企業ととして姿勢を体現していってほしいなと思います。
新入社員はやはり期待と持ち入社してきます。

そこで疲れてそうな先輩、愚痴ばかり言っている先輩
やる気がなさそうな先輩、だらだらしている先輩
感情むき出しの先輩より

仕事を楽しみイキイキしている方に魅力を感じますよね。
ぜひ憧れられる社員を意識していってほしいと思います。

その姿がやはり企業の魅力に一番に繋がるのではないでしょうか。